IQの話題

IQに関する情報や話題など

境界知能の生きづらさ

統計学上、日本人の7人に1人が境界知能の人なのだそうで、境界知能の人は物事を理解するのに時間がかかり、学習面で後れを取ることもあります。


知能指数(IQ)は85~115が「平均的」とされ、IQ69以下は知的障害とされ、その間のIQが「70以上85未満」が境界知能とされ、日本の人口の約14%、1700万人に上ると言われています。


彼ら・彼女らは子どもの頃から学習面や身体面に問題を抱え、生きづらさを抱えているケースが少なくなく、境界知能であることに気づかれず、支援につながることが少ないため、勉強でつまずいたり、仕事が続かなかったり、引きこもったり、利用され犯罪に手を染めて刑務所に入ってしまうこともあります。


通常学級には、適切な支援を受けられずに「努力不足だ」と言われ、達成感を得るのが難しくなってしまう子がおり、自己肯定感が育まれないまま社会に出て、仕事がうまくいかないなど、さらなる困難に遭遇する人も多いようです。


社会人になっても「お金の管理ができない」「人にだまされる」「トラブルや犯罪に巻き込まれる」「乗っていた電車が止まったが適切な迂回ルートを探せない」「お客さんのニーズに応えるのが難しい」といった問題に直面する人も多く、「境界知能」は広く社会に認識されていないことが問題であり、何よりも重要なのは「早期発見・早期支援」です。